6月の本

就職活動が終わり、抜け殻状態で引きこもっていて、なんとか社会復帰を遂げることができた6月。あんなに呆然としていた期間はひさしぶりだったかもしれない…。

 

今月はゼミの発表があって、読んだ本はほとんど発表関連のものばかり。読破じゃなくて読んだだけの本はめちゃめちゃあるけど、本から離れてた期間が長すぎて目が滑りまくりでなかなか読むのがしんどかった。哲学書って難しいよ!読破の難しさを知った(ありがたい)6月でした。

 

小説・1冊

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』(桜庭一樹角川書店)

21歳もあと2か月で終わるというのに、6月末に大学で起こった一連の出来事で、大学生という立場の弱さや無力さを体感したこともあって再読。

14歳で初めて読んだ時からずっと、つらい時に読むと助けられる本。文章表現や全体の構成のような学術的観点からは評価されない作品だと思うものの、もう無理!ってなったときにこの本のような”頼れる”本が一冊あるとないとでは違う。ありがたいね。

小説(を含めた文学)ってそういう人のためにあるものだと思うんだけど!違うのかな!!と言いたいオヤジが多数…。

 

哲学/思想・4冊

ユダヤ人』(サルトル岩波書店)

ユダヤ人 (岩波新書)

ユダヤ人 (岩波新書)

 

 ゼミ発表で差別問題を取り扱ったこともあり再読。

冒頭の導入部にある「直ちに特定の個人を対象とし、その権利を剥奪したり、その生存を脅かしたりしかねぬ一主義を、意見などと呼ぶことは、わたしには出来ない。」ってところがすごく好き。こういう類の思想は当然時代とともにアップデートされてしかるべきだと思うけど、この部分はどれだけ時代が流れても変わらず存在すると思う。

 

ハイデガーナチス』(ジェフ・コリンズ・岩波書店)

ハイデガーとナチス (ポストモダン・ブックス)

ハイデガーとナチス (ポストモダン・ブックス)

 

 これは発表には使用せず、頭を読書モードに切り替えるために使った本。

高校時代の倫理の頃からハイデガーナチスの関係には興味があったので、わかりやすい解説が読めて疑問の解消ができた。

 

『幻想の未来/文化への不満』(フロイト・光文社)

幻想の未来/文化への不満 (光文社古典新訳文庫)

幻想の未来/文化への不満 (光文社古典新訳文庫)

 

 私はどうもフロイトの思想とは相性が悪い…と思ってたんだけど、これで決定的になった。でも一生懸命読んだ。

サルトルでやるかフロイトでやるかぶれぶれのまま突き進んだ結果、そもそもの整合性が取れない発表になって、己の勉強不足を恥ずかしく思う…。

光文社版(文庫)と人文書院版(でかい)を読み比べたけど和訳で文章のニュアンス全然違う。原書で読めるようになりたい。

 

「自殺について」(ショウペンハウエル・岩波文庫(青))

自殺について 他四篇 (岩波文庫)

自殺について 他四篇 (岩波文庫)

 

これも発表には使わず、「哲学へのモード切り替え」に使用。短いからね!

ショウペンハウエル初めて読みました。

 

漫画・1作品

花ざかりの君たちへ」11巻~20巻(中条比紗也白泉社)

花ざかりの君たちへ (11) (花とゆめCOMICS)

花ざかりの君たちへ (11) (花とゆめCOMICS)

 

 猛烈に少女漫画を読みたくなって(哲学書の反動?)、借りてきた。佐野も中津もめちゃめちゃかっこいい~!

当て馬好きなので、巻を追うごとに中津がネタキャラ化するのが悲しかった。あと絵が巻を追うごとに激変しててびっくり。

男子高校生の中に女子高校生が混ざるのなんて絶対無理!って分かっているものの、数日は夢と現実の区別がつかず、男子高出身の男の子に「男装した女の子ってばれないと思う?」と聞きまくった。当然否定されましたが…。

ドラマ(堀北真希版)も好きで、最近はサントラを聞きながら家事することにハマってます。日常を楽しくしていく!

 

今月はリハビリ的部分があったので、来月からはガンガン読みたい、特に小説!

あとは久々に少女漫画を読んで、やっぱ好きだなと思ったので面白いのをいろいろと読むぞ!